読み物・お知らせ
2021.08.11

まわしよみコミュニケーション論

「まわしよみ新聞」をご存知ですか?

まわしよみ新聞とは以下のようなワークショップの手法です。

①みんなで新聞を持ち寄る。②それぞれ興味ある新聞記事を切り抜く。③ひとりずつ選んだ記事の面白さをプレゼンする。④選んだ記事を張り合わせて、みんなで壁新聞をつくる。

これは、2012年にコモンズ・デザイナーの陸奥賢さんが考案された「メディア遊び」でありコミュニケーション・ツールです。シンプルでいて、とても奥が深い手法です。興味ある方はぜひ公式サイトをご覧ください。

まわしよみ新聞は面白いワークショップですが、もっと気楽にできる方法もありたす。例えば、家族や友達、職場などで新聞をまわし読みして、自分が興味ある記事の感想を言い合うだけでも良いと思います。

このリアルなコミュニケーションは、SNS全盛の今だからこそ、すごく意味があると思います。その理由は二つあります。

①SNSは匿名性が高く、相手の顔が見えないと攻撃性が高まり炎上しやすくなります。まわしよみ新聞は、お互いに顔を合わせて相手の言うことを理解しようという前提で、コミュニケーションが成り立っています。つまり、自然と相手のことを理解しようとする態度になれるのです。

②SNSの「いいね」は便利ですが、自分の意見が大多数の「いいね」の中に集約されてしまう怖さがあります。人はそれぞれ違った意見を持っているのが自然です。例え、考え方は同じでもその人しか発信できない言葉があります。まわしよみ新聞は、それぞれの感想を言い合います。それは同時に、ひとりひとりの言葉が尊重されることでもあるのです。

まわしよみ新聞はSNSとは対極にあるコミュニケーション・ツールかもしれません。もちろん、SNSにも良さがありますが。

SNSのコミュニケーションに疲れたら、まわしよみ新聞でデジタル・デトックスしてみませんか。

(文責・ふくしま新聞店 福島達也)

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